ペンギンは、太陽の方位角(ほういかく)の変化に基(もと)づいて、一日の時間をはかっていると思われる。
多くの動物と同じく、体内時計を持ち、太陽の方角をコンパスとして、向かうべき場所へのナビゲーションにしている。
これは実験で確かめられたことで、曇り(くもり)の時には、ナビゲーションを失ったようになってしまい、太陽が顔を出すと、正しく方向を修正(しゅうせい)したのだ。。
しかし実は、この実験観測jも、かなり以前のもののようで、しかも、その後の観察例を聞かない。
おまけに、太陽コンパスをメインで使っているとしたら、真冬の南極でのエンペラーや、夜行性のコガタペンギンはどうしているのだ?
と、言うわけで、ペンギンはもちろん、ほとんどの動物のナビゲーションシステムは、まったくの謎だったりする。
ペンギンはフリッパーでバランスを取りながら、よちよちと歩く姿がよくうつし出されます。
直立二足歩行(ちょくりつにそくほこう)をしているのだが、胴(どう)の外に出ているのは、足首から先に当たる部分だけなので、よちよちになってしまう。
歩き方は不器用(ぶきよう)そうに見えるが、いったん走り出すとけっこう早い。(友人に同じようなペンギン走りをするのがいる)
岩場(いわば)などではジャンプで高いところに飛び乗ったり、裂(さ)け目を飛びこえたりもする。
高いところにジャンプするときは、くちばしで高さを測って(はかって)いるようである。
雪面や砂地では、「トボガン」と呼ばれる移動方法をとることがある。。
トボガンは、腹ばいになってフリッパーや足で、押したりけったりしてすべる。
けっこう早くて効率(こうりつ)もいいので、歩き疲れたときにもよく見られる、と言われているが、本当に効率がよいのかどうかは、疑問視(ぎもんし)する声もある。
また、危険(きけん)を感じたりおどろいた時など、前傾姿勢(ぜんけいしせい)でフリッパーも使って、四足走行(よんそくそうこう)で逃げる場合もある。