ペンギンは、ペンギン科「Spheniscidae」に属する。
sphenは、ギリシャ語の「くさび」の意味で、ペンギンの泳いでいるときの姿に由来(ゆらい)している。
ペンギンは6つの属に分けられ、それぞれの属には、1つ以上の種が含まれている。種の中にはまた、「亜種(あしゅ)」が含まれることがある。
「亜種」とは、同じ種の中で、明らかに形態(けいたい)的にちがう特徴(とくちょう)が見られるモノのことである。ペンギンでは、とくにマカロニペンギン属とコガタペンギン属の中で、亜種なのか全くの別種かの議論が続いているモノがある。(「ペンギンの識別法」参照)
ペンギンは、一生を通じて海で過ごす時間が長く、60~80%の期間を海で過ごしている。
ペンギンについての研究がなされる場合、当然、研究対象(けんきゅうたいしょう)として研究しやすい種がある。そして、陸上での生態(せいたい)についての研究が中心にならざるを得なかった。
したがって、研究の進んでいる種類と、いまだに謎(なぞ)の部分が多い種類にかたよっている。
海中での生態についてはまだまだ不明な部分が多いが、ペンギンに装着(そうちゃく)して追跡(ついせき)調査のできる機器の改良によって、日進月歩(にっしんげっぽ)で明らかになっている部分が増えてきている。