この項では、ペンギンの天敵である「捕食者」たちを紹介します。
ペンギン・LOVEの人たちにとっては、ペンギンを襲う(おそう)にっくきやつらかもしれません。
でも、彼らも厳しい(きびしい)環境の中で一生懸命(いっしょうけんめい)生きており、たまたまその食料の対象がペンギンであったのです。
ペンギンだって、オキアミ・LOVEの人からみたら(いるのか?)、人間と同じくらい、オキアミを食料としてとらえるにっくき対象なのだ。
ここでは、そのペンギンの天敵である捕食者を公平な目で紹介いたします。
すべてはとても網羅(もうら)できないので、代表的な捕食者のみです。
体長3~3.5m、体重270~450kg。
鰭脚(ききゃく)類の中で唯一の温血(おんけつ)動物食。
南極海の流氷域(りゅうひょういき)に広く分布する。
単独で行動し、アザラシやペンギンを捕食するが、魚やオキアミもエサとする。
ペンギンを捕食するときは、ペンギンが海に飛び込んでくる場所の、海中で迎え撃つ(むかえうつ)などする。
一日15羽以上のペンギンを食べることもある。
シャチのように丸呑みには出来ず、 頑丈(がんじょう)なあごと歯でしっかりくわえてふり回し、引きちぎって食べる。
体長55cm、翼開長(よくかいちょう)140cm。
オオトウゾクカモメ属は、トウゾクカモメ属と同じく「トウゾクカモメ科」に属する。
南極域でペンギンをおそうのは、オオトウゾクカモメの中の、ナンキョクオオトウゾクカモメである。
これが別種か亜種(あしゅ)かは、意見が分かれている。
ナンキョクオオトウゾクカモメは4種いるオオトオゾクカモメの中で、唯一(ゆいいつ)の南極大陸で繁殖する種である。
ペンギンの卵やヒナを捕食し、ペンギンの育雛期(いくすうき)の天敵である。
ペンギンコロニー周辺以外で繁殖するときは、魚を主食としている。